675-mid.jpg短編ドラマその3「トムとポール」

本日のお客様 トム・ウェイツ(57歳)ポール・サイモン(64歳)
日時:2006年12月23日 夜10時すぎ
場所:スローハンド

マスター:「トムさん、大丈夫ですか?飲み過ぎると身体に毒ですよ~。」
トム:「大丈夫、大丈夫~。」
マスター:「もうあれから二週間以上飲み続けですよ。アメリカ、帰らなくていいんですか?」
トム:「大丈夫、大丈夫~。」
~~~扉を開ける音、そこにはハンチングをかぶったポール・サイモンが・・。~~~
マスター:「あっ、ポールさん、いらっしゃいませ。」
ポール:「いや~、日本の冬は寒いね~。特に京都は~。」
マスター:「京都の底冷えっていいますからね~。」
~~~ポール、寝てるトムをじっと見て~~~
ポール:「ん?誰?この人?何か見たことあるけど。」
マスター:「トム・ウェイツさんですよ。ご存じですか?」
ポール:「いや、会うのははじめてなんだけど、アートがかなり意識していたよ。同じように俳優業もやっているから。」
マスター:「へぇ~、そうなんですか?・・・。アートさんとはもう仲直りしたんですか?」
ポール:「もう今はね。アイツはS&Gでは僕がほとんどヒット曲を作ってただ唄うだけだろ?だから気にいらなかったんだろうな。でも僕もそのわりにアイツばかりにファンが来るんで若い頃はちょっとムカついていたんだ。だって『アートがファン来る』だからね~。」
マスター:「ポールさん、ダジャレ好きなんですか~?ちょっとイメージ違うな~。」
ポール:「ホントは物静かなんだけどね。今日はこの話のオチの都合上、S&Gファンには悪いけどこのキャラでやらせてくれのせんかんやまと~。」
~~~マスターCDをチェンジ~~~
ポール:「おっ、僕の曲かけてくれるの?それはいいんだけど日本ではいつも僕のイメージはS&Gばかりだな~。僕のソロはここにはないの?」
マスター:「どうもすみません。気が利かなくて。愛聴盤なので家に持って帰ったままなんです~。(ホントはウソだけど。)」
ポール:「悲しくなっちゃうな~。日本にはソロでも前に来たことあるけど動員はさっぱりだったし、S&G時代の曲ばかりウケちゃうし。」
~~~トム、おもむろに起きあがり~~
トム:「わかるわかる、俺もアサイラムの時のレコードしか・・・。」
~~~トム、またカウンターにうつぶせ~~~
マスター:「そうですね~。日本では『Bridge Over Troubled Water』は『明日に架ける橋』なんてタイトルで爆発的に売れましたからね~。そのイメージを払拭するのは大変ですね~。」
ポール:「あっ、CD終わっちゃった。何か気の利いたヤツかけてくれる~?」
マスター「そういえばポールさんが昔『サタデーナイトライブ』でジョージ・ハリスンさんとデュオで競演したDVDがあるんですが見てみます?」
ポール:「なつかしいな~。かけてくれる?アイツいい奴だったしギターもちゃんと弾けて、歌も唄えたからアートとするよりも気持ちよかったな~。一時本気で一緒にやろうと思ったけど『サイモン&ハリソン』じゃバランスよくないし『ポール&ジョージ』じゃマッカートニーとまぎらわしいし断念した憶えがあるな~。」
~~マスター、DVDにチェンジ~~~
ポール:「何だこりゃ~、『スターウォーズ』じゃないかっ!いい加減にしろよ~。知ってんだろ~。(何のことかわからない人はここの真ん中くらいを参照)
マスター:「あっすみません。最近借りてきて開店前に見ていたもので・・・。」
ポール:「まあいいか。でもキャリーとのあの頃はちょいとキビシかったな~。そうだマスター、もう一度『Bridge Over Troubled Water』かけてくれないかい?やることがあったんだ~。」
マスター:「かしこまりました。」
~~~マスターCDをチェンジ~~~
~~~ポール、おもむろにポケットから競馬新聞を取りだしチェックしはじめる。~~~
マスター:「ポールさん、競馬するんですか~。びっくりだ~。そういえば明日、日本では有名なビッグレース、有馬記念ですね~。でもなんでまたこの曲をリクエストですか?」
ポール::「だって明日は有馬記念だろ~?『明日に賭けるワシ』・・・なんちゃって・・・。」
~~~おそまつでした~~~